独自の基準で選んだ、今週の注目ネット小説。毎日更新。

期間: 2026/06/07 – 2026/06/13
ラブコメ 連載中 17話 61,705字 406,773pt

「嘘告でしたー!」 クラス中の笑い声の中で、佐伯悠真の初恋は終わった。 相手は、ずっと好きだった人気者の美少女・桐谷玲奈。信じた告白は、友人たちを笑わせるための嘘だった。 恋なんて、もういい。 そう決めた悠真の前に現れたのは、保健委員の白瀬紬だった。目立たないけれど、誰より静かに人を見ている彼女だけは、悠真の本気を笑わなかった。 「笑われたことより、本気だったことを恥ずかしがらないで」 その一言から、悠真は少しずつ変わっていく。 髪を切り、背筋を伸ばし、勉強も、会話も、自分の弱さも磨き直す。玲奈を見返すためではない。もう二度と、自分の気持ちを雑に扱わせないために。 一方、嘘告をした玲奈は、変わっていく悠真を見て初めて気づく。 自分が笑ったものは、誰かの本気だったのだと。 これは、嘘の告白で初恋を壊された少年が、恋を見限り、自分を磨き直し、静かに見てくれていた本命に気づくまでの再起ラブコメ。

異世界ファンタジー 連載中 9話 25,540字 385,732pt

スラムで暮らす十歳の少女リマは、物乞いなどでその日を生き延びる過酷な毎日を送っていた。人々から蔑まれながらも必死に生き続けていたある日、瀕死の老人と出会う。 老人を見捨てられず、町中を走り回って水を届けたリマ。その優しさに心を打たれた老人は、自らが異世界転生者であり、かつて「大賢者」と呼ばれた存在であることを明かす。そして最期に、自身の知識、能力、そして《箱庭》へ繋がる指輪をリマへ託した。 老人の死後、《箱庭》へ足を踏み入れたリマ。そこは広大な孤島に築かれた理想郷だった。立派な屋敷、豊かな畑、数々の魔道具。そして老人に仕えていた精霊の黒猫エルリカとの出会う。 「大賢者の遺産を手にしたリマは、救世主にもなれるよ!」 強大な力と莫大な財産を手にしたリマ。しかし、スラムの孤児として生きてきた彼女の願いは違った。 「温かいご飯を食べて、働いて、お金を稼いで、友達と笑い合う普通の生活がしたい」 これは世界最強の力を受け継いだ少女が、救世主でもなく、「普通の幸せ」を目指して人生をやり直す成長ファンタジー。

異世界ファンタジー 連載中 16話 48,117字 -1日前更新 315,722pt

 女は兵士。男は種馬。もしくは奴隷。  そんな異世界にて、俺は魔力を持つ唯一の男として転生する。  今世においては平穏な生活を……と願っていたのだけど、どうやらこのままだと、世界は魔族によって支配されてしまうようで……。  兵士としても史上最強。  種馬としても史上最強。  こんな自分が役に立つなら、と、結局のところ、俺は前世と同様に厄介な仕事を請け負い続け――  前世とは違って、ただひたすらに、幸福な人生を勝ち取っていく。

ラブコメ 連載中 29話 63,213字 277,070pt

 中学三年の夏、桜庭空は幼馴染の久坂夏美と初めて結ばれた。しかし彼女は、理由も告げずに彼の前から去ってしまった。  それから三年半、空は幼馴染を忘れるために東京の大学へと進学する。しかし『母の知り合いの紹介』の格安物件で、シャワーを浴びていたのは——当の幼馴染、夏美だった。 「なんであんたがここにいるわけっ!?」  突如始まった二人の同居生活。食事をして、買い物に行って、軽口を叩き合う。何でも言い合えるのに、たった一言「好き」だけが言えない。近くて遠い。好きなくせに踏み込めない。  あの夏、間違えてしまった幼馴染の二人が、もう一度互いに向き合う——甘いだけじゃない、再会同居ラブコメディ。 ※ 毎日更新中

現代ファンタジー 連載中 21話 35,618字 269,490pt

「俺は覚醒者になって、アニメや漫画みたいに世界を救いたかった」 世界にダンジョンとゲートが出現して8年。覚醒者に憧れながらも能力が開花しなかった俺は、約3年前から「せめて雰囲気だけでも」と、血の滲むような努力でクオリティ高すぎるアニメコスプレを自作し、準備を重ねていた。 ──そしてついに訪れた覚醒の時。授かったスキルは……【コスプレ】!? なんと、自分が作った衣装を着ると『その原作キャラ通りの力が出る』という、オタクの妄想を具現化したような規格外のチート能力だった! 「これ、配信しながらダンジョン潜ったらめちゃくちゃバズるんじゃね?」 重厚なダークファンタジーの魔王、真っ向勝負の王道剣士、物理法則を無視するギャグキャラ、さらには童顔を活かした美少女魔法少女(※呪文のガチ詠唱付き)まで! 衣装が壊れれば、戦場でまさかのライブ変身(お色直し)!? 視聴者が「解釈一致」「神作画」「男の娘……だがそれがいい」と大熱狂する中、地味な衣装職人の青年は、世界最高峰のトップストリーマーへと駆け上がっていく! その時々でキャラが変わる、変幻自在のダンジョン配信エンターテインメント、開幕!

ラブコメ 連載中 6話 17,494字 259,266pt

 高校二年の夏に学園のマドンナと呼ばれる彼女・金島 ほのかに浮気をされた夜霧(よぎり) 湊(みなと)は、その日からネットで誹謗中傷を受ける事に。  浮気をされたはずなのに、自分が浮気をした事にされて学校での居場所を奪われる。  誰も自分のことを信じてくれず、相談できる相手もいない。  そんな生活に耐えられなくなり、夏休み中の登校日に自らの人生に終止符を打とうとした。  そこで湊は一つ年下の幼馴染に救われる。 「とりあえず、今から私の家にきて」  こうして湊は幼馴染の望月(もちづき) 日向(ひなた)の家に行くことに。  幼馴染と過ごしていくうちに、湊が失った居場所や名誉を取り戻していく。  逆に浮気をしたほのかと浮気相手はどんどん地獄に落ちていく。  そんな事を知らない湊は幸せになっていく。  これは、全てを失ったと思っている少年がそうでない事に気がつく青春逆転劇。  ※この小説は小説家になろうにも同様の物を掲載しております

ラブコメ 連載中 13話 29,334字 244,392pt

死ぬほどリアルな男女比偏重世界の明晰夢に入った横島樹。 彼は夢ならではのシチュエーションを活かすだけでなく、こんな世界だからこそ簡単に自分に心を許さない女子を落とし、その顔を嫉妬で歪ませようと決意する。 自らのスキルをフル活用して女子を沼らせていく樹だったが、彼は知らなかった。 この世界は夢ではなくーー転生先だということを。 ※他サイトでも連載中  伸びなかったら途中で終わる可能性あり

ラブコメ 連載中 5話 6,486字 239,591pt

男は守られる存在。 女は守る存在。 そんな貞操逆転世界で生きる神代湊には、前世の記憶があった。 だから駅のホームで転落しかけた女子高生を見た時も、 助けないという選択肢はなかった。 ――翌日、その子が婚約申請書を持って現れるまでは。 「私と結婚してください」 突然の求婚に困惑する湊。 しかも話を聞けば、それはこの世界に存在する『求婚権』という制度によるものらしい。 だが、それは始まりに過ぎなかった。 困っている人を放っておけない湊は、その後も様々なトラブルへ巻き込まれていく。 そして彼が助けた女の子たちは、なぜか次々と求婚してきて――? 助けた女の子全員から求婚される、お人好し男子の貞操逆転ハーレムラブコメ!

現代ドラマ 連載中 8話 74,123字 235,227pt

従業員三百名。 年商百億。 IT企業『ネクストリンク』の創業社長、 高瀬悠真(たかせ ゆうま)。 彼は信じていた。 妻であり専務でもある **高瀬美咲(たかせ みさき)**を。 だがある日。 妻が営業本部長の 桐谷健吾(きりたに けんご) と不倫していることが発覚する。 二人は知らなかった。 会社の議決権の78%を 悠真が保有していることを。 翌日。 臨時取締役会。 悠真は静かに言った。 「専務取締役・高瀬美咲を解任する」 「営業本部長・桐谷健吾を懲戒解雇する」 「背任行為の調査を開始する」 会議室は凍りついた。 これは離婚の話ではない。 企業を私物化した裏切り者を 法と契約で裁く物語である。

ラブコメ 連載中 12話 47,139字 230,342pt

クラスの中心にいた美少女・瀬川夏帆は、罰ゲームの嘘告白で笑いものにされた。 告白してきた岸谷は、本当は夏帆が好きだった。 けれど本気で告白する勇気がなく、罰ゲームという逃げ道を使った。 断られても冗談で済ませられるように。 笑われても、本気じゃないと言い逃れできるように。 そのせいで夏帆は、自分が一瞬だけ嬉しいと思ってしまったことごと笑われた。 居場所だったはずのグループも、好きだったかもしれない相手も、誰も彼女を守らなかった。 そんな時、教室の端にいる目立たない男子・久住遼は、自販機で買った温かい缶コーヒーを一本渡す。 「飲めよ。泣いた後って、喉が変になるから」 慰め方なんて分からない。 気の利いた言葉も言えない。 しかも久住自身は、缶コーヒーが嫌いだった。 それでも夏帆にとっては、その一本だけが、自分を笑わなかった証だった。 翌日から、夏帆は久住の隣に来るようになる。 最初は、無理に笑わなくていい場所だった。 やがて、笑えるからいたい場所になっていく。 ほうじ茶、ミルクティー、緑茶、アイスティー。 少しずつ増えていく「嫌いじゃないもの」と一緒に、二人の距離も近づいていく。 一方で、夏帆を笑った者たちは気づき始める。 彼女の笑顔は、もう自分たちには戻らない。 これは、嘘告された美少女を派手に助ける話ではない。 嫌いな缶コーヒーを渡しただけの男子が、彼女にとって特別な隣になっていく話。

現代ファンタジー 連載中 3話 8,012字 222,798pt

上位以上大手未満のVTuber事務所、 "Arcadia" (アルカディア) に所属する一期生。それが俺 、「眠夜 紫苑」 (ねむりや しおん) だった。 あの日も、いつも通りにゲーム配信を数時間やって、そのあとに眠りにつく予定だった……のだが、配信中。突然頭痛と身体の痛みに襲われた俺は、視聴者たちに何も言えないまま、配信を閉じた。 パソコンの電源を落とすや否や、すぐにベッドへと体重を預け、様々な痛みに悶絶する。 汗も止まらず、気絶に近い形で眠りについた翌朝─── 「へっ……?」 俺は何故か、女の子になっていた。 170以上はあった身長は激減し、140cm以下へ。それなりにあった筋肉も、その全てがぷにぷにボディへと変貌し、マジの幼女になっていた。 困惑はする。それに、驚きもした。でも別にそれは、慣れてしまえば問題は無いし、お医者さんに聞けば何か分かるかもしれない。 だからこそ、そこは別に問題じゃない。いや、大問題であることに変わりはない訳だが、そうじゃない。 先日まで俺は、「白銀 シオン」 として配信をしていた。それに、突然配信を辞めたから視聴者たちには心配を掛けたし、マネージャーさんにだってまだ言えてない。 え? それの何処が問題なのかって? いや言えるかぁ!"配信終わりにTSしました〜" とかさ! しかも、同期の女子共に絶ッッ対に弄られるもん! 嫌だよ!! なんで自ら死地に飛び込まないと行けねぇんだよ!! 「あぁ〜……気が進まねぇ…!」 結局、俺は事務所にTSした事を伝えるのだが、案の定……… セルフレイティングに性描写有りとありますが、一応の保険です。基本的にはコメディたっぷりのネタ作になると思うので、読者さんを笑わせられたらなと思っております。 配信回のコメントは 〇 ←表記で、たまーに掲示板回もあります。ただ、私の好きなように書いてるので、小説だとは思わない方が良いかもです。

ラブコメ 連載中 6話 29,072字 今日更新 214,782pt

自らの意思でボッチを貫いている俺の耳に一軍女子の会話が聞こえてきた。 どうやら罰ゲームで俺に嘘告を仕掛けてくるらしい。 相手はクラスのギャル・甘夏凪季奈。 容姿は整っているが根が真面目すぎるせいか、女子グループから常に浮いている女子。 彼女は嫌がっていたが、周囲の圧に耐えきれず頷いた。 もちろん、容赦なくバッサリ振ってやるつもりだった。 けれど、罪の意識に押しつぶされた甘夏の嘘告はあまりに情けなく悲惨で……。 肩透かしをくらった俺は怒る気も失せて 「泣くほど罪悪感あるなら罰ゲーム受けんなよ」 とハンカチを貸して慰めたんだが……あれ、甘夏? どうした、お前顔色が……。

現代ファンタジー 連載中 20話 57,793字 212,466pt

遥か昔からダンジョンが存在する世界で、希少ジョブである『道化師』となってしまった紫灯遊木(さいとう ゆうき)がダンジョン探索を楽しむお話。 ※他サイトにも掲載しています。

異世界ファンタジー 連載中 1話 2,310字 205,981pt

かつて王国最強と謳われた男。 特務部隊隊長として幾つもの戦場を生き抜き、数々の功績を打ち立てた彼は今、辺境の地で「辺境行政特別顧問補佐」という何とも微妙な役職に就いていた。 そんな彼が望むものはただ一つ。 愛情を込めて世話をしたトマトが、おいしく育つこと。 しかし、現実は甘くない。 領主は勝手に問題を起こし、若手は無茶な仕事を持ち込み、王都方面からは厄介ごとが波のように押し掛寄せる。 カーム・ジェイエフス、48歳。 胃薬は、無二の友だ。

現代ファンタジー 連載中 11話 30,216字 199,263pt

とある世界の札幌の片隅にある小さなバーだけが舞台。 何故かバーの扉がたくさんの異世界に繋がってしまった。 まあ、何故かみんな電子決済やカードで払ってくれるからそんなに困ってない。 何故か言語も通じるし、まあいいや。 異世界と現実世界から色んなお客さんが来て、 悩みが解決したりしなかったり、遊んだり遊ばなかったりするコメディ接客劇。 ※不定期更新。ネタが思いついたら更新されます。 ※そのため、完結予定もありません。 小説家になろう様において、同時掲載中です:https://ncode.syosetu.com/n8743mf/

異世界ファンタジー 連載中 1話 2,647字 196,200pt

ジル・ブラックはある日、気がつく。 ダークファンタジー「魔獣のアビス」の世界に転生したことに。 そして、ジルはこのままだと、魔虫に卵を産み付けられ苗床にされる壮絶な最後を迎えることに。 ジルはその結末を変えるべく、己を鍛えることを決意する。 その道を貫くためには、原作で死亡するはずのヒロイン達を生存させる必要があった。 その際に、多少(死にかける程度)の荒業を使ったりもしたせいで……、 「この先ずっと……ずっと! 私のこの身、この心、この人生、全て払ってでも、贖うからッ!」 計画通り、強くなっている気がするが、 次々に、ヒロイン達の瞳から光が消えているような気もする。 こんなの原作にありましたっけ?

SF 連載中 26話 43,203字 今日更新 195,285pt

VRMMO《アナザーワールド》のサービス開始日。主人公・山本ヤマトは「魔物と友達になる」ためだけに、全ステータスをかなぐり捨てて【魔物との意思疎通】にスキルポイントを全ツッパした。 攻撃力、ゼロ。防御力、ゼロ。手に入れたのは不名誉極まりない称号【コシヌケ】。 しかし、このイカれたプレイスタイルが、ゲームの「理(システム)」を根底からぶっ壊す! ただのチュートリアルスライムは神話級の炎を吹き、最強の序盤レイドボス「黒狼」はヤマトに傅き、果ては空の絶対王者まで配下に。 想定外のバグ的挙動に頭を抱えた運営が出した結論は――ヤマトを公式の「魔王子」として年俸1000万円で雇い、メインシナリオのボスに据えることだった!? 「貴様らのようなクソザコどもでは吾輩には傷一つつけられないぞ! わーっはっは!」(※台本通り) 運営から支給されたチート装備と『生意気な短パン魔王子』のロールプレイをこなしながら、時給と印税のために働くヤマト。 ガチ勢からは親の仇のようにヘイトを向けられ、女性層からは「ヤマトきゅん尊い」と絶大なアイドル人気を獲得していく。 一切戦わない最弱の少年と、彼を愛する規格外の魔王軍が織りなす、運営の胃痛がマッハで加速するVRMMO勘違いコメディ 堂々開幕!

SF 連載中 26話 44,961字 今日更新 187,061pt

ある日、御影シオンは異世界に転移した。 しかし転移したのは光るネオン、降りしきる酸性雨、都市が企業によって統治されている世界だった。 その中で言語を魔術で覚えるために多額の借金を背負ったシオンは、一年間底辺労働者として働いた果てに、旧文明の遺宝、スキル『魔術機関』を手に入れる。 魔術機関の能力は魔術の模倣、保存、複製、改造。
全ての技術に魔術が応用されている世界の中で、シオンのスキルはまさに規格外だった。 力が全ての都市の中で、シオンは魔術を銃を頼りにギャング、傭兵団、ギルドを次々と倒し、都市の中でその名を知らない人間が誰もいないほど広めていく。 やがてシオンは自分だけの企業(ギルド)を作り上げ、都市の中でも最強へと成り上がる。

ラブコメ 連載中 18話 71,369字 今日更新 179,889pt

 影宮透真は、十年以上一緒に過ごしてきた幼馴染の雪代依織に、ずっと尽くしてきた。朝は起こす。弁当を作る。勉強を教える。体調が悪ければ、誰より先に気づく。  けれど依織は、そんな透真の優しさに甘えていた。 「透真なら、最後には私のところに戻ってくる」  そう思っていた依織は、クラスメイトにからかわれた勢いで、透真を軽く突き放してしまう。 「ごめん、今日からお弁当いいや。別に頼んでたわけじゃないし」 「透真ってさ、彼氏でもないのに、彼氏みたいなことするよね。まわりに見られて恥ずかしいとか、そういうのないの?」  依織にとっては、ただの冗談。  けれど透真は、本気で傷ついた。  その日から、透真は依織の隣を離れる。  そんな透真を拾ったのは、クラス最強ギャル、天羽羅依奈だった。 「毎日弁当、いいじゃん」 「いらないなら、ウチがもらう」  強くて明るくて、いつもクラスの中心にいる羅依奈は、透真の不器用な優しさに少しずつ救われ、少しずつ依存していく。  いっぽう、依織は曇り始める。  透真の隣にいるのが、自分ではない。  透真の弁当を食べているのが、自分ではない。  透真の優しさを受け取っているのが、自分ではない。 「透真は、私の幼馴染でしょ?」  捨てたつもりはなかった。  でも、もう透真は戻らない。  ふたりのヒロインは、透真をめぐって重くなっていく。

現代ファンタジー 連載中 198話 636,111字 今日更新 179,427pt

 中学卒業を間近に控えた日。立花・翔は駅で中学一年からの恋人である品野・咲が同級生の男子生徒と唇を重ねている場面を見てしまう。  突然の浮気現場に彼は衝撃を受け、声を掛けることも出来ずに呆然としたまま家に帰ってしまった。  彼女は自分に隠れて他の男と付き合っている。きっと彼女はもう振り返ってはくれない。  脳裏に過ぎる確信は涙を流し、しかし絶望はこんなものでは済まされない。    唐突に訪れる頭痛。意識が落ちた先で彼が知るのは、有り得ざる己の一生。  無気力な高校生活。両親の死。現代に現れる巨大ダンジョン群。  怪物に片腕を奪われた彼の生活は苦しく、碌な成果も出せないまま底辺を這いずり回り、とあるダンジョンで呆気なく怪物に食い殺された。  あまりにも意味不明な未来に最初は信じずにいた彼も未来通りの出来事が続くことで信じ、そして理解する。  このままだと自分は死ぬ。何も成せず、全てを失い、絶望の中で終わってしまう。  ならば足掻こう。捨てられるものを全部捨てて、その上で残った大切な家族や自身の死を回避する為に。  最早ただの中学生のままではいられない。未来を知るが故に、彼は末路が幸福で終わる為に路線を外れた。  その行動が世界を変えることを、彼は知らない。