元トップアイドル候補だった神代玲奈は、「ソロ向きすぎる」という理由でグループを卒業することになった。 だが本人はまったく気にしていなかった。 なぜなら次の就職先が、憧れの女性VTuber事務所『ぶいらいぶっ!』だったからだ。 新たな名前は『天音レイ』。 歌よし、ゲームよし、トークよし。 FPSは最上位帯、格ゲーも上位勢。 しかし彼女には一つだけ大きな特徴がある。 ――所属タレントなのに、箱内最大のオタクだった。 先輩も同期も全員推し。 配信もアーカイブも全部見る。 気付けば昨日の配信をまとめた「ぶいらいぶっ!ニュース」まで始めてしまう。 「推しだからです」 その一言で全てを片付ける天音レイと、そんな彼女に振り回される先輩・同期たち。 ゲームあり、配信あり、百合あり、てぇてぇあり。 これは、誰よりも箱を愛した新人VTuberが、仲間たちと一緒に最高の居場所を作っていく物語。
独自の基準で選んだ、今週の注目ネット小説。毎日更新。
高校二年の夏に学園のマドンナと呼ばれる彼女・金島 ほのかに浮気をされた夜霧(よぎり) 湊(みなと)は、その日からネットで誹謗中傷を受ける事に。 浮気をされたはずなのに、自分が浮気をした事にされて学校での居場所を奪われる。 誰も自分のことを信じてくれず、相談できる相手もいない。 そんな生活に耐えられなくなり、夏休み中の登校日に自らの人生に終止符を打とうとした。 そこで湊は一つ年下の幼馴染に救われる。 「とりあえず、今から私の家にきて」 こうして湊は幼馴染の望月(もちづき) 日向(ひなた)の家に行くことに。 幼馴染と過ごしていくうちに、湊が失った居場所や名誉を取り戻していく。 逆に浮気をしたほのかと浮気相手はどんどん地獄に落ちていく。 そんな事を知らない湊は幸せになっていく。 これは、全てを失ったと思っている少年がそうでない事に気がつく青春逆転劇。 ※この小説は小説家になろうにも同様の物を掲載しております
高校二年生の春。 神谷蓮人は、小学生の頃に引っ越した故郷の村へと帰ることになる。久しぶりに踏む故郷の村は人里離れた山々に囲まれる閉鎖的な場所であり、十年ぶりだというのに記憶にあるものとそう違っていなかった。 だが、蓮人は肝心なことを知らなかった。 帰ってきた日の夜。 窓の外から聞こえてきた。 「ぽぽぽ……」 その、声は何処か聞いたことのあるようなもので───。 「……貴方は?」 ───蓮人が村を引っ越した理由。それは親の転勤などではなかった。 十年前のあの日、蓮人は『八尺様』に魅入られたのだ。 村は総出で儀式を行い、主人公を村の外へ逃がしたのである。それを、幼き日の蓮人は知らなかった。 「ぽぽぽ……」 恐ろしき怪異の声。 それに魅入られ、惹かれた者の末路は───。 「あ、あの……何で、僕はずっとぎゅってされているの?」 悪霊は人のうわさによって姿形を変える。 村で長らく畏れられるその怪異は、ネット社会に蔓延るある『流行り』により、その姿を大きく変えていた。 高校生となった蓮人。 その背丈は昔とそう変わらず、彼はショタと言える見た目のままだった……。
高校の授業中、突如として異世界に転移し、神から魔王討伐を命じられたクラスメイト一同。 ユウは親しい友人達と共に魔王討伐の旅に出た。 しかし、それも10年も前のことであり、旅の途中で心が折れたユウは錬金術師として異世界の町で働き、仲間達や同じように旅から脱落したアヤカ達と共に【ドロップアウト組】として平和に暮らしていた。 そんなある日、神から「勇者が魔王を討伐した」というアナウンスがあり、強制的に日本へと送り返されてしまう。 だが、故郷は悪魔の侵略によって変わり果てていた。 辿りついた街を歩いていたのは人間ではなく、人語を解する魔物達。 どうやら自分達が不在の10年間で地球は悪魔の侵略を受け、人類と悪魔の戦争の真っただ中になっていたらしい。 だが、勇者になれなかった自分達は今さら戦争に首を突っ込む気にはなれない。 ユウ達は戦争への関与を極力避け、これまで通り平穏に暮らすことを目指し、まずは生まれ育った東京へと向かう旅を始めた。 どれだけ力を持とうと、誰しもが勇者になれるわけではない。 これは、勇者になれなかった者達が平穏な暮らしと自分達なりの幸せを探す物語。 ※★がついている話は他者視点が含まれています。
学校では友達がおらず、コミュ障気味の高校生・田丸(たまる)。 そんな彼の唯一の心の支えは、オンラインゲームで1年以上苦楽を共にしてきたマブダチのネットフレンド「ハムスケ」だった。 意を決して初オフ会に臨んだ田丸だったが、指定されたお洒落なカフェで待っていたのは、女子大生にしか見えない超絶美人! しかも、注文を取りにきたのは「荊姫(いばらひめ)」と恐れられるクラスのツンデレ美少女・伊原綾香で――。 「ちょっと、ママ、これどういうこと⁉」 「マブダチなの!」 なんとネットの親友の正体は、クラスメイトの「33歳ロリママ」だった!? 気まずすぎるクラスメイトの視線を浴びながら、年の差(?)ネトゲ友情ラブコメ(!?)が幕を開ける!
幼くして真理に触れた錬金術師ちゃん。 幼さゆえに憧れを抱き、「魔術師たちの最高峰」と言われる宮廷魔術師への道を志した。 でも、錬金術の最高峰は、元々所属していた錬金術協会だった。 さらに困ったことに『王家への奉仕に伴う特権』なんてものもあった。 国王様へのご奉仕を許されるなど、光栄なことだろう。ならば、早期の辞職など尊き御身への冒涜であるとその契約は語る。 少女は今日も『ベース品』を作る。基礎を軽んじ押し付けられた仕事を、今日も今日とて繰り返す。 多額の違約金の発生は困るし、どうせなら追い出してくれたりしないかな、なんて思いながら。 彼らの認知の歪み故に、解放のための福音は訪れる。 どうやら、平民の少女はいらないらしい。基礎となる物品の作成など、誰にでもできるのだからと追放を迫る。 もちろん、万々歳だ。のどかな村へも移動して、お友達の白猫と一緒に少女は楽しい日常に戻る。 これは、のんびりと生きる天才少女が、愚かな者たちに「もう遅い」と告げるまでのお話である。
小学校卒業後、父親が転職をしたことで、関西の田舎から東京へと生活基盤が移った佐伯青空。存在感が薄く中学校の3年間は友達が一人もいないボッチとして過ごす。しかし、高校初日にとんでもない事件に巻き込まれるが、なんとか危機を回避し、無傷で切り抜けたことで生活状況が一変する。 そのせいで、高校生活は最初から波乱の連続に。本人は静かに過ごしたいだけなのに、襲いかかるトラブルをことごとくかわし続ける姿が周囲の注目を集め、ボッチから一転して有名人になっていく。
「俺の失態を知っているお前が生きていては困るんだ。あばよ、無能」 超魔法先進国ラージアン帝国。魔力0ながら名門レイグアース魔法学校に特待生として入学したタクトは、パーティーの貴族たちから無能と蔑まれ、奴隷のように扱われていた。 そしてダンジョン実習の最中。リーダーである貴族のダグラスが、自らの迂闊さで転移罠を踏み抜いてしまう。その致命的な失態を隠蔽するため、タクトは一人、人類未到達の地獄の階層『深層68層』へと突き落とされる。 誰もが生還不可能と言う暗闇の底。 絶体絶命のタクトを救ったのは、魔力を探知して喰らう、凶悪な植物型の魔物だった。 魔力測定値『完全に0』ゆえに、魔物から獲物として見向きもされないタクト。彼は生き延びるため、自作の魔導ポーションを植物の魔物に捧げ、奇妙な共生生活を始める。 過酷な環境での日々、タクトの肉体は少しずつ変化を遂げていく。 そして環境の異変により階層を揺るがす大氾濫が勃発した時、タクトは植物の魔物が何よりも大切に育てていた『種子』を守るため、自作の牙ナイフを握りしめた――。 死線を越えた先に待っていた、精霊の娘『ライア』との出会い。 一方タクトのパーティメンバーだったダグラス達は、今までタクトを奴隷のように扱い頼り切りだったつけが回ってくる。 タクトが抜けたことで学校の成績を落とし、化けの皮が地上で剥がれていく。 そしてタクトは68層で、大賢者の遺した隠れ家を発見。そこで、己の身体に刻まれた【魔力0の真実】を知ることになる。 これは、地獄の底から這い上がった少年が、大切な家族を守るために安定した職と平穏を目指すはいファンタジー!
高校1年生の高橋陸には隣の家に住んでいる姫宮春香という同い年の幼馴染がいる。 姫宮春香は誰もが認める清楚系な見た目の美少女で男子から幾度となく告白されて来たが、姫宮春香はそれらの告白を全て断っていた。 そして、高橋陸もそんな姫宮春香の事が何年間も好きだったが、自分に自信が持てない高橋陸は何年もの間、姫宮春香に告白が出来ないでいた。 ただ、そんな姫宮春香も実は高橋陸の事が好きで2人は両思いなのだが、姫宮春香にもとある理由があって高橋陸に告白しなかった為、2人は長年両片思いの状態が続いていた。 しかし、姫宮春香がとある行動をした事で2人の関係は少しずつ変化していって……両片思いの2人の気持ちは果たして無事に通じ合えるのか?
現代日本で死んだ主人公が転生した先は、江戸幕府を開いた徳川家。 身分ガチャは大当たり――かと思いきや、幼名は国松。 のちに兄・徳川家光と対立し、「暴君」と呼ばれて破滅するはずの徳川忠長だった。 将軍の座など絶対にいらない。 生き残るためには、兄・竹千代を全力で支え、「敵」ではなく「便利で忠実な弟」になるしかない。 そう決意した国松が最初に始めたのは、天下の根本である米作りだった。 塩水選、正条植え、草取り、水位記録、水札による水番制度。 うろ覚えの現代知識を、百姓や職人たちと一緒に失敗しながら試し、少しずつ田んぼを改善していく。 だが、この世界はただの歴史世界ではなかった。 江戸城の地下、日本列島の各地、そして古びた寺社仏閣には、旧文明の環境制御ノードが眠っている。 国松が田を整え、水路を直し、井戸を掘るたびに、眠っていたシステムと神仏の気配が少しずつ目を覚ましていく。 水不足の村で地下水脈を見つけたことで、国松はついに「水神様」とまで呼ばれ始める。 本人は必死に否定するが、徳川家の中枢では、初代将軍・家康までもが国松を「時代に選ばれた異物」と見なし始めていた。 それでも国松の目的は一つだけ。 兄上を将軍にする。 兄上に殺されない。 ついでに、米と水で困る人を少しでも減らす。 これは、暴君になるはずだった徳川忠長が、兄上のために泥にまみれながら、日本列島の田んぼと水路と寺社ノードをメンテしていく物語。 なろうハーメルンでも掲載してます。 チャッピーと10時間雑談してたらシグルイの暗君活かして~ってなって生まれた作品です色々大目に見てね!
⭐️17時に毎日更新&AIアニメ製作中⭐️ 魔法の才能で全てが決まる世界で、最底辺の才能の少女が前世持ち最強魔法使いのジジイと出会い、科学知識で「魔術の始祖」「魔道具の母」と呼ばれるまで成り上がっていく物語です。 ・勤勉で、人格者で、でも魔法の才能は全くない⸻「才無し侯爵」と呼ばれた一人の小柄な少女。 ・やる気がなく、人嫌い、偏屈、そして⸻前世の記憶がある「天才魔法使い」のおじいちゃん。 「才無し侯爵である少女」が、「天才魔法使いおじいちゃん」の弟子になった時、この物語が動き出す。 「火は空気がないと消える???」 「え!?雲って水で出来てるんですか?」 「雷と静電気が一緒って、嘘でしょ!?」 「髪を乾かす魔道具!!めっちゃいいですね!!!」 「シンクウダンネツ……?熱くない……なんだこれ……?」 「え、ここ捻ったら水出るんですか?」 「髪用の石鹸!!すごいサラサラ!いい香り!!」 「太陽の光でモノを燃やす……?何を言ってるのかよくわからないです……」 少女が老人に質問する度に、「才能がある人だけがなんとなく使える魔法」から「誰もが使える技術である魔術」へ変わっていく。 少女が老人の家を見回す時、「この家にしかない前世由来の便利グッズ」が「世界を変える"魔道具"」へと変わっていく。 少女だけでは何もできなかった。 老人だけでは彼一人だけで終わっていた。 だが、二人が揃ったことで、音を立てて⸻世界は変わり始める。 ーーー <登場人物> ・勤勉で、人格者で、でも魔法の才能は全くない⸻「才無し侯爵」と呼ばれた一人の小柄な少女。 ・やる気がなく、人嫌い、偏屈、そして⸻前世の記憶がある「天才魔法使い」のおじいちゃん。 ・勤勉、真面目、素直、魔法の才能に溢れる⸻「歴代最高」と呼ばれる赤髪の少女。 ・勤勉、真面目、向上心がある⸻「主席宮廷魔法使い」のおじいちゃん。 あたりがメインキャラになります。 --- 小説家になろう・ハーメルンにも投稿。 カクヨムが最速の更新です。
戦地帰りの俺、セイファ・アルバルドは、途方に暮れていた。 なぜなら、婚約者のために必死に祖国に帰ってきたというのに、彼女はすでにほかの男と婚約を結んでいた……。 捕虜交換で村まで戻って来たものの……。 俺の噂はすでに故郷まで伝わり、誰もが冷たい視線を向けてくる。 どこかに移動して職を探さないことにはどうしようもないのだけど、そのカネがない。国からの軍人恩給が出るまで、あと三か月。 それまで、どうしようと悩んでいたら、人材派遣のイバク商会が「家政婦を探している魔女がいるがどうだ」と。持ち掛けられた。 この際、家政婦でも家政夫でも問題ないだろう! 俺は藁にもすがる思いで、魔女の家をノックした。 出てきたそいつ。 一言で表現するなら、「カラスの化け物」だった。 これは。 そんな俺と、魔女さんとが、戸惑いつつも幸せに暮らす物語。
消去法で探索者になった涼風凍也は、自身がユニークスキル「ガチャ」の保持者であると知る。 そこから現れたガチャ妖精「ラピス」と共に、レベル還元によるSP取得とステータスの爆速成長ループへ突入。 天井報酬のSSRやSRで手に入る数多のスキルを武器に、徹底して目立たない週休三日のホワイト労働生活が始まる。
アラサー社畜男性がメスガキ魔法少女に転職し、(口が勝手に)敵を煽って煽って煽りまくってボコボコにやっつけちゃう話。 七瀬律はブラック企業でパワハラ上司にこき使われる社畜である。 オフィスにて突如怪人に襲われ、死の淵に追いやられた律は思った。もっと自由に生きれば良かった、と。 その願いに魔法の力が応えた。 律は魔法少女に変身したのだ。 アラサー男性なのに。しかもメスガキに。 「ざぁーこ♡」(く、口が勝手に!?) しかもこのメスガキ、元男なのにめちゃめちゃ強くて――
時は戦国時代……謎の病気により男の出生率が減り、男女比が1対9くらいになってしまい、更に男社会は応仁の乱によって壊滅してしまった。 それから約80年……戦乱の世が続く中で2人の男女が産まれる。 1人は織田信長、そしてもう1人は池田恒興。 主人公兼転生者の池田恒興は女性として生まれた幼なじみの織田信長と一緒に天下を駆ける! え?豊臣秀吉や徳川家康、明智光秀も女の子なの? え?君の年齢おかしくない? 性別と年齢も違うので主人公が知ってる戦国時代じゃないぞ! そんな女武将だらけの戦国巨乳伝が今始まる!
貧乏な家庭を支えるため、探索者を目指した甘露寺悠太。 だが授かったのは、誰もが嘲笑うハズレスキル『罠』だった。 剣も魔法も使えず、仲間からも見下され、まともなパーティーにも入れない。 それでも――家族を守るため、悠太は一人ダンジョンに潜り続ける。 スライムを落とし穴に落とすだけの地味な戦い。 だがその“罠”は、次第に進化し始める。 気づけば誰も攻略できなかったダンジョンすら、悠太の罠が支配することに。 最弱と蔑まれた少年が、やがて最強へ――。 ※AI補助利用 アイディア、内容、構成などの詳細を作成 → AIで文章かさ増し → 編集 → 投稿前に再編集
例によって例のごとく、神様のミスで異世界TS転生しただけでなくエルフになった人の話 なお、異世界ではエルフはお伽噺の住人扱いされるぐらいで、本当にエルフっていたんだって超驚かれる存在である ※セルフレイティングは、いちおう念のため
最近幼なじみが可愛すぎる。 絶対に異性として見てはいけない幼なじみ。何故かと言うと、彼女は俺のことを友達としか見ていないからである。一方的に俺が邪な感情を抱いて見ろ? 「ご、ごめん。そんなつもりじゃ……」 ってなるに決まってる。俺は彼女と距離を置かなければ彼女に手を出してしまう。 そんなふうに俺は距離を置いたはずなんだが……。 「ねぇ?なんで私から離れていくの?嫌いになっちゃった?」
たった1ヶ月のつもりだった。 王都でも指折りの冒険者ギルド『黎明の翼』のギルド長アルトは、久しぶりに一人旅へ出ることを決意する。 世界を見たい。 美味いものを食べたい。 昔みたいに自由に冒険したい。 そんな軽い気持ちだった。 だが、気付けば5年が経っていた。 ようやく王都へ帰還したアルトを待っていたのは、かつて自分と共にギルドを立ち上げた仲間達。 王国最強クラスの剣士となったレオナ。 大聖女として名を馳せるセレナ。 天才魔導士リリア。 そして誰よりも懐いていた獣人のミア。 しかし彼女達は、アルトの知る仲間のままではなかった。 「今度はどこにも行かせない」 「次はちゃんと監視しますから」 「逃走対策は済ませてあるわ」 「ずっと一緒だよね、ご主人様?」 どうやら5年間の空白は、彼女達の愛情を少しだけ……いや、かなり拗らせてしまったらしい。 これは、1ヶ月のつもりで旅に出た元ギルド長と、重すぎる愛情を抱えた元仲間達による帰還ラブコメである。
プロローグ:主役不在の世界線 目覚めた時、俺は自分が前世でやり込んだギャルゲー『キミと紡ぐ輝きの季節(キミ輝)』の世界に転生していることに気づいた。 ただし、主人公の「相馬優斗」ではなく、名前もグラフィックもモブAレベルの同級生、佐藤タカシとして。 「まあ、モブならモブらしく、推しキャラたちの日常を特等席で眺めるか!」 そう気楽に構えていた。……あの事実に気づくまでは。 転校予定日を過ぎても、優斗は現れなかった。 それどころか、この世界には「相馬優斗」という人間自体が存在していなかったのだ。 それが意味することの恐ろしさに、俺は血の気が引いた。 このゲームのヒロインたちは、全員が「主人公が介入しなければ、破滅するか精神が崩壊する」という重すぎるトラウマや爆弾を抱えている。 重度のネグレクトと人間不信を抱える、学園の歌姫。 実家の裏稼業の呪縛に縛られ、自分を失いかけている生徒会長。 余命わずかな病を隠し、笑顔で死を待つ幼馴染。 「主人公がいない?……じゃあ、誰がアイツらを救うんだよ」 誰もいない。俺がやるしかない。 モブの知識と、ゲームの全ルートを網羅した記憶だけを武器に、俺の必死の生存戦略(ヒロイン救済)が始まった。