ぼっちで地獄耳な主人公、朝羽夕月《あさば・ゆづき》はある日、授業中に誰かがモールス信号を送っているのに気が付く。 クラスの誰だかは分からないまま、そのまま授業中にモールス信号で会話する友達となる。 ひょんなことから日本語が話せない美少女留学生を助けた結果、なんと彼女こそがモールス信号の会話相手だと判明する。 その事実が彼女にバレ、唯一会話ができる存在として時間をかけて仲を深めてゆく……かと思いきや、 『好き、愛してるよ。私と結婚して♡(※モールス信号)』 いきなりめちゃくちゃ懐かれて、授業の真っ最中に問答無用で告白されるようになってしまった。 授業中、二人だけの甘いシグナルが交錯するラブコメが始まる!
独自の基準で選んだ、今週の注目ネット小説。毎日更新。
クラスでは目立たない高校二年生、五行克生。 人のコっている場所を見つけるのが妙に上手く、「五行、肩お願い!」とクラスメイトから気軽に肩揉みを頼まれるような男子だ。 そんな克生がずっと好きだったのが、黒髪ロングの清楚な美少女・白石つばき。 ある日の放課後、そのつばきから突然告白される。 ずっと好きだった相手からの告白に、克生は迷わず頷いた。 けれど。 「ごめん。今の、嘘なの」 それは友人との軽いノリで行われた“嘘告”だった。 克生は怒らなかった。 つばきを責めることもしなかった。 ただ、彼女を好きでいることを諦めた。 それまでならすぐに気づいていた、つばきの疲れにも声をかけない。 自分から話しかけることも、肩を揉んであげることもなくなった。 そして克生は今まで通り、他のクラスメイトには普通に接する。 「五行、肩お願い!」 「まあ、いいけど」 別の女子の肩を揉む克生を見て、つばきは初めて気づいてしまう。 自分はずっと、彼に見てもらっていた。 誰よりも早く疲れに気づいてもらい、気遣ってもらい、その優しさを当たり前のように受け取っていた。 そして今、その全部が自分からなくなった。 「……今日、誰かの肩揉んだ?」 「揉んだけど」 「女の子?」 どうして、こんなことが気になるんだろう。 違和感は寂しさへ。 寂しさは後悔へ。 後悔は嫉妬へ。 やがて黒髪清楚な美少女は、自分から手放してしまった男子を取り戻すため、静かに、そしてどんどん重くなっていく。 嘘から始まった告白を、本物の恋でもう一度。 後悔する清楚系美少女と、人の身体にはすぐ気づくのに恋心には鈍い男子の、すれ違い青春ラブコメ。
剣を尊ぶ騎士と杖を掲げる魔術師。二つの勢力が競い合う異世界に転生したリオンは、片田舎の孤児院で暮らしていた。彼は幼い頃から近所の老夫婦に剣と魔術を教わっていたが、二人が元剣聖と元賢者であることを知らないままだった。 十五歳になったリオンは王都を訪れ、騎士試験と魔術師試験を受験する。結果は――両方共にトップ合格。 『彼の才能がこちら側でよかった』 騎士と魔術師たちは互いにそう安堵していたが、リオンは片翼の天才ではなかった。王国史上初の快挙を成し遂げた少年を巡り、騎士公爵家と魔術公爵家は令嬢との婚約まで持ちかけて争い始める。そして周囲は、その未知の才能に翻弄されていくことになる。 「俺、資格を取りに来ただけなんだが……」 杖と剣──〝両翼の天才〟が今、舞い降りる。
遥か未来。 三十七年に及ぶ人類と機械知性群との戦争を終わらせ、一人の天才技術者が死んだ。 兵器開発者にして、エースパイロット 人類の希望とまで呼ばれた男 しかし次に目を覚ますと――なぜか現代日本の赤ん坊へ転生していた。 量子演算もない。反重力もない。宇宙船どころか、ロケットはいまだに化学燃料。 あまりにも遅れた世界に、最初は退屈すると思っていた。 けれど、この世界には前世にはなかったものがあった。 アニメ。漫画。ゲーム。映画。音楽。 誰かを殺すためでも、人類を救うためでもない。 ただ、人を楽しませるために本気になる人々。 「……俺も、作りたい」 しかし未来では当たり前だった技術は、現代ではまったく当たり前ではなかった。 これは、人類を救った天才が二度目の人生で―― 今度こそ楽しいものを好きなだけ作る物語。
殆どにおいて僕より勝っている弟に、唯一勝っている点と言えば、「幼馴染との関わり」だった。 ――だけれど、それが突如として崩れてしまう。僕が、病で倒れてしまったせいで。 なぜなら目が覚めると、 そこに待っていたのは、医者の告げた余命宣告と、どこか勝ち誇った顔をした弟がいたからだった。 ――僕になります弟と、「逆に」応援する僕。 幼馴染は、まだ気付いていない。
高校1年生の最上蓮(もがみれん)は、地声の高さとおっとりした喋り方を活かし、個人勢のショタ系Vtuber『シオン』として活動していた。 身長149cm、体重48kg、髭も生えない――設定ではなく、その見た目は完全に本物のショタ。 ある日、機材のミスで生身の姿が配信に映り込んでしまう。大パニックのまま配信を閉じ、寝込んでしまった蓮だったが、彼が眠る裏でネット界に激震が走っていた。 見つけてしまったのは、大手事務所所属の登録者150万人を誇る超人気Vtuber、ルナ・エクレール。 普段から重度のショタコンを公言している彼女は緊急配信を立ち上げ、その包容力あふれる甘々なお姉ちゃんは蓮への愛を叫び始める。 配信事故から始まる、おっとり男子高校生と甘々お姉ちゃんVtuberの、逃げられないドタバタ配信ラブコメ、開幕!
俺のクラスには一ノ瀬 葵と言う、完璧美少女が居る… そんな彼女はガードが固く、今までフッた男の数はなんと22人! だが23人目…その男は彼女を諦めきれず、力ずくで彼女を自分の物にしようとした… それを放っておかなかった俺こと木平 涼真は急いで二人の間に入り、男を抑える… 男の一件は、先生の介入により解決した… だがしかし!彼女はその後、俺の心を奪って行きました… どうにかしてまた話したい…一緒に居たい… そう考える俺はネット掲示板でネット民に助けを呼びかける。 すると、次の日から一ノ瀬さんの様子がおかしいんだが?
ケミライネン子爵家の長女イルヴァは、生まれ持つ魔力値が1と診断された。事実上、有効な魔法を使うことができない値だ。 七歳になって「空間」という加護を得るが、その加護を使用したとたん魔力値を使い果たし、命に関わるとされる。 結果、イルヴァは出来損ないとされ、実母の死後、父と後妻の企図で領地邸の一室に閉じ込められる。食事も最低限に減らされ、さまざまな事情で自然死を願われているらしい。 餓死寸前に追い込まれたイルヴァは、命をかけた選択を決意する。
トラックにひかれ転生したらそこは… 男女比1:100の貞操逆転世界だったーーーー!? 現代社会にダンジョン!?魔法!?冒険者!? 前世のネトゲでヒーラーとして活動していた白間 法経(しろま ほうけい)性別:男はヒーラーとして冒険者になることを決心する。 そんな世界で必死に貞操を守りつつ、ヒーラーとして冒険者になるというお話。 不定期更新予定?
孤児オルランドは、貧しさから逃れるため、剣で身を立てることを決意する。行商人の馬車に忍び込み護衛を押し売り、都で冒険者を経験したのち傭兵に転向。数々の戦役で武功を立て、貴族に召し抱えられ、叙勲を受け、騎士となり、名誉ある銀獅子団の長を努めた。 その後、狼の騎士団を設立、王国最強の戦闘集団として名を馳せる。ひいては予言の災厄、暗黒竜を討つため、王国中から選び抜かれた英雄集団『竜滅隊』に抜擢され、見事これを討ち、王国の滅びすら防いだ。 そして、今回、伝説の英雄オルランドは、王の勅命により、南方にて全七軍総兵力120万からなる蛮族蹂躙大軍を指揮することに。これは膠着した南方戦線に決定的な一撃を加え、王国の支配を盤石にする侵攻だったが──。 「……えー、全軍撤退」 全軍司令官オルランド公爵は、なんの気の迷いか全軍に撤退命令を残し、忽然と姿を消してしまった。 これは成り上がり終えて「コレジャナイ」と悟ったおっさんが新しい冒険を始める物語。
【完結まで毎日12時投稿!】【祝!日間総合ランキング1位!】 ロイド=ベルクは『鎧騎兵(ガイキヘイ)』と呼ばれるヒト型ロボットのパイロット、『騎手』候補生であり……転生者である。 彼は、前世で大いにハマり込んだ名作ファンタジー小説『帝歴1002 鎧騎兵、走る』シリーズそのものか、非常に酷似した異世界へ転生してしまった。 『大好きな作品世界に来れた!』と、5歳の時に前世の記憶を思い出した当初は狂喜乱舞した彼であったが……年号を確認した瞬間、絶望の淵に叩き落とされてしまう。 彼が騎手になって初めて赴くであろう赴任先……『西方辺境領』は、原作1巻の『プロローグ』で滅んでしまう場所だということを知ったからだ。 ならば騎手にならなければいいかと言えば、それも無理。 彼の亡き父は騎士爵を持つ騎手であり、残された家族の生活の為に、ベルク家長男であるロイドはソレを継ぐ必要がある。 通常は継承できない一代限りの騎士爵だが、騎手になれば特例で継承できるのだ。 そして……『騎士爵持ちの騎手』が配置されるのは、決まって『西方辺境領』なのだ。 「ちくしょう……神様の馬鹿野郎……!」 家族の為に逃げることもできないロイドは、原作にもほとんど描写のない地獄の『プロローグ』を生き残るために、今日も騎手訓練校で訓練に励んでいる。 「原作知識は唸るほどあるのに! 原作が始まる前に死にたくねぇよ~!!」 これは、転生者ロイド=ベルクが原作にたどり着くために死に物狂いで生きる物語である。 ……死に物狂いで生き過ぎた結果、原作を大いに破壊しまくる物語でもある。
「戦艦を水陸両用に出来たら強いな…」 日本の面するは大海洋である。大陸こそあれど仮想敵国は英米に定められた。主たる戦場は太平洋からインド洋にわたる。これを突破して敵の本丸まで攻め入るに単純な艦隊や単純な機械部隊では不足した。水陸両用にこそ活路を見出す。艦隊を水陸両用に変えてしまった。 「これより八八艦隊が上陸する。あとに続け」 その後には何も残らない。 ※はっきり言って頭の悪い架空戦記です ※滅茶苦茶です ※コメディとしてお楽しみください ※頭を空っぽにしてお読みください
「アンタの育成論、ただの寄生だろ」 S級探索者を5人育てた俺は、その全員に独立され、業界から追放同然に引退した。 戦闘の才能はB級止まり。確かに俺自身は、何者にもなれなかった。 ――だから、暇つぶしだった。 初心者向けの攻略講座配信なんて、誰も見ないと思っていた。 「基礎ステップの踏み方が変だね。それじゃ三層で死ぬよ」 「え、なんで分かるんですか!?」 落ちこぼれE級の少女に教えた「ただの基礎」が、一週間でC級相当の動きに化けた。 切り抜きが拡散され、攻略wikiが書き換わり、大手クランの研究班がざわつき始める。 【あの講座、人類最強・剣条玲の動きと同じ事を言ってないか?】 【おい、誰かこのコーチの経歴調べろ】 そして配信に、見覚えのありすぎる人類最強がコメントを残す。 ――『先生。見つけました』 俺を置いていったはずの教え子たちが、世界中で勝手に騒ぎ始めた。 ※主人公は無自覚です。教え子と業界が勝手に騒ぎ、俺を捨てた連中が勝手に曇ります。基本ノンストレス・サクサク更新。
主人公の辛い話は2話で終わります。 幼馴染の少女を盗撮したという身に覚えのない罪を着せられた高校生・天羽祈《あもういのり》。 学校は偽造された証拠を信じ、両親は息子を汚物のように家から追い出した。 祈を好きだった幼馴染・結城葵《ゆうきあおい》も彼の言葉を最後まで聞かないまま、一ノ瀬学園理事長の息子・一ノ瀬真《いちのせまこと》へ縋ってしまう。 家族も居場所も、好きだった少女さえ奪われた祈は最後には鉄パイプで何度も嬲られた挙句、重りを括りつけられて海へ沈められた。 そのすべてを仕組んだのは葵を自分だけのものにしようとする一ノ瀬真だった。 だが、その夜。 死んだ祈の身体へ人々の祈りと裁定を糧とする追放された神〈El(エル)〉が宿る。 五か月後、死んだはずの祈は何事もなかったように学校に帰還した。 そして同じ頃、瞬く間に人気となった巨大フリーマーケットアプリ〈エルカリ〉では奇妙な都市伝説が広まっていた。 午前一時十三分。 亡くなった者の遺品を十三円で出品し、説明欄には奪われたものと裁いてほしい相手を書く。 その祈りが正しければ謎の購入者〈El〉が商品を買い取り、法から逃げ切った悪人へ相応以上の代価を支払わせるという。 いじめで少女を自殺へ追い込み、その被害者を嘘つきにした人気配信者。 無実の人間を殴り、自白を捏造して人生を奪った警察官。 助けを求める子供たちの家庭環境と容姿へ値段をつけ、国外へ売り渡していた支援者。 権力と金を使い、他人の人生を踏みにじってきた者たちは犯した罪を全世界へ暴かれ、地位も名誉も逃げ道も奪われていく。 被害者が味わった恐怖を自分の身体で思い知り、泣きながら命乞いを始めても遅い。 隠蔽した証拠は蘇り、吐いた嘘は本人の口から真実へ変わり他人へ与えた苦痛は何倍にもなって返ってくる。 これは救済ではない。 悪人が最も誇っていたものを利用して裁かれ、最後には自分で作った地獄へ落とされる容赦のない因果応報。 しかし、祈が七日以内に罪人を処刑なければ神を宿した肉体は崩壊する。 生き続けるためには誰かを裁いて殺さなければならない。 だが人間でいるためには殺してはならない。 そして祈を陥れた者たちは、彼が神となって帰ってきたことをまだ知らない。 祈りを買い取り、胸のすく制裁を悪人へ届ける復讐・ざまぁ・現代神罰サスペンス。 ━━あなたの復讐、十三円で買い取ります。
俺は岸上恭介。俺には幼馴染が居る。 隣の家に住む石井柚月。生まれた時からの幼馴染。小学校はおかっぱ頭。中学は眼鏡パッツン前髪。胸も控えめの女の子だった。中学二年位までは一緒にお風呂にも入った仲だ。まあこの時は相手を異性と思って無かったけど。 柚月は中学三年の三学期始めから髪の毛を伸ばし始め、眼鏡をコンタクトに変えた。スタイルも良くなり、見事に高校生デビューを果たした。 柚月とはそれで良いのだけど、一年前に俺のお父さんが再婚した。そして再婚相手の連れ子として来たのが一つ年下の美少女優愛だった。 家の中では全くの他人扱い。自分の部屋に入れば鍵を掛ける。自分がお風呂に入っている間は、洗面所やお風呂場に近付くなと俺を毛嫌いしいた。そんな微妙な家庭環境の中で過ごす俺の学園ラブコメです。
昔は「神童」と持ち上げられたが、パーティーの失敗をすべて押し付けられて追放され、気づけば家賃も払えない無職のおっさんとなっていたナカタ・ケンイチ。光も音も届かない部屋の布団で絶望していた彼の前に現れたのは、神聖エルフレア王国の第3王女・リリアだった。「ナカタ・ケンイチ。あなたをわたしの騎士に任命します」身に覚えのない絶大な信頼と、両手でぎゅっと握られる謎の執着。「リリアと呼ぶまで手を離しません」と照れながら迫る王女に流されるまま、ケンイチは彼女の領地である治安最悪の地へ赴くことに。目的は――王位継承のための「実績づくり」。ブランクあり、やる気なし。……だが、ひとたび戦場に立てば、その卓越した知略と圧倒的な魔法の才が目覚める!どん底おっさんと、彼を溺愛する王女の、遅れてきた青春&逆転無双ファンタジー!
男は、孫にも恵まれ、これといった未練もなく少し早めの寿命を迎えた。 しかし、生前よく掃除をしていた祠のお地蔵様から「世話になったお礼に、やりたかったことを叶えよう」と持ちかけられる。 男は工業高校出身でむさ苦しい青春しか知らなかった 「キラキラした男女の青春を送ってみたかった」 そんな願いに対し、お地蔵様が提案したのは、いじめによって心肺停止となり、魂の大部分がすでにあの世へ旅立ってしまった男子高校生の身体への『憑依転生』だった。 少年が完全に死んでしまえば、余命いくばくもない彼の母親が絶望して後を追ってしまう。母親を看取るまで、少年の代わりに母に親孝行するのをを条件に、男は二度目の人生を歩み始める。 お地蔵様から「1日1回の未来視(劣化の天眼通)」を、同居する風神から「すべての風は味方になる風魔法」を授かった男は、社会を生き抜いた強かな大人のメソッドで、少年を死に追いやったいじめっ子や無責任な教師たちに、一切の感情を交えず徹底的な社会的、肉体的制裁を下していく。 男は見事に孝行息子を演じきり、母親を看取る。 実は気づいていた母親から最期の瞬間に「生きたいように生きて」と全てを肯定され背中を押される いよいよ念願のキラキラした高校生活(青春)を全力で謳歌し始める 酸いも甘いも噛み分けたオジサンが、チート能力と圧倒的な人生経験で無双する痛快・青春やり直しファンタジー! AI補助利用 AIにウェブで資料探して貰ったり、本文を貼って校正してもらってます ジェミニ使用 なろうにも投稿してます
「有村くん、好きです」——学園の女王・鷺宮玲華が、放課後の中庭で俺にそう言った。柱の陰には側近三人とスマホ。どう見ても罰ゲームだ。だから俺は、五秒で答えた。「ありがとうございます。でも、お断りします。俺、他に好きな人がいるので」。嘘に嘘で返さなかっただけ。それだけのはずだった。なのに女王は固まり、翌日から俺は「女王を振った身の程知らず」になり、女王は生まれて初めて「断られた理由」を考え始めた。毎日教室に来る。俺の弁当のから揚げを食べる。「理由が分かるまで、帰らない」。一方、俺が本当に好きな幼馴染の朱里は、いつもの笑顔で言う。「断ったの、見てたよ」。揺れない俺と、壊れ始めた女王と、笑っている幼馴染。誰が損をして、誰が本気なのか。
かつて、異世界に召喚され『ある使命』を与えられた一人の男。 その使命の果て、帰れぬ絶望と周囲の人間の欲望に嫌気がさし、密かに国を出る。 それから幾許かの時が過ぎ、すっかり髭の似合う年齢になった頃、営むバーにある話が持ち込まれる。 男は静かに生きる。活躍を見られることもなく、知られることもなく、ただ酒を漬けるのみ。
四十歳の篠宮朔人(しのみや-さくと)は、二十年間、自分を幸せな父親だと思っていた。 しかし妻・麗華(れいか)の二十年前の不倫が発覚。 DNA鑑定の結果、大学生の一人娘・綺更(きさら)と血が繋がっていないことまで判明する。 妻に裏切られ、父親として生きた二十年間まで偽物だったのではないかと絶望する朔人。 だが綺更だけは、一切迷わなかった。 「私のお父様は、お父様だけです」 母親ではなく朔人についていくと宣言し、父娘二人で新生活を始める。 ところが血縁がないと知った綺更は、さらにとんでもないことに気づいてしまう。 「つまり、私とお父様は合法的に結婚できるわけですね?」 父親として大好きだった男を、今度は一人の男性としても手に入れたい。 こうして綺更は、朔人を他の女に渡さないため本気で父親を落とし始める。 托卵で人生が終わったと思った男と、そんな父親を世界一愛する娘の、再出発から始まるヤンデレラブコメ。